注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルとは?防止策や対処法についても解説!
夢のマイホームを実現させるため、注文住宅を検討している方がいるでしょう。家を建てることは、人生で一度あるかないかの大きなイベントです。少しでも理想の家を建てたいですよね。しかし、家が完成するまでには、予期せぬことが起こることもあります。この記事では、注文住宅を建設する際によくあるトラブルを紹介します。
注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブル
住宅トラブルは、さまざまなことが要因で起こります。その中でも、注文住宅に関するトラブルは多い傾向があります。まずは、どんなトラブルが起きるのかを紹介します。
家の仕上がりがイメージと違う
完成した家が依頼者のイメージしていた家と違うことで、トラブルになることがあります。打ち合わせでは細かく要望を伝えたつもりでも、言葉で自分のイメージを完璧に表すのはとても難しいことです。プロと素人では、言葉の認識の違いが生まれることもあるでしょう。また、要望から作成してもらった図面を見ても、実物がどうなるかはいまいちイメージできないことがあります。理解できないまま話を進めてしまうと、思っていたものと違うということになるかもしれません。
施工ミスや設備の不具合が見つかる
完成した家に住み始めてから、施工ミスや設備の不具合が見つかり、トラブルに発展することもあります。この問題は、住宅トラブルの大きな割合を占めています。建具の変形や床の汚れ、塗装の剥がれなどは目に見えるので、早期に発見できます。しかし、住み始めてから月日が経ったあとだと、仮に初めからあったものでも、生活しているうちに生まれたものと見分けが付かなくなります。
工期の遅れ
工期が遅れるというトラブルも、注文住宅を頼む際によくあります。契約するときに、建築に着工する日と引き渡しの予定日を決めますが、天候などの予期せぬトラブルで遅れることもあります。工期が予定より遅れると入居が遅れるだけでなく、仮住まいのための費用などの出費も大きくなるため、金銭トラブルに発展してしまうこともあります。
注文住宅のトラブル防止策
ここからは、注文住宅を依頼した際にトラブルが起きないようにするための防止方法を紹介します。対策をして未然に防ぎましょう。
根気よく話し合う
まず、契約をするまでに担当者とよく話し合うことが大事です。思いどおりに伝えられず、話がなかなか進まないことでもどかしいこともあるかもしれません。しかし、この段階で妥協してしまうと、イメージと違う家になってしまう要因になります。根気よく話し合いましょう。言葉で伝えにくい場合は、自分のイメージと近い写真やイラストを見せるのもよいでしょう。
契約条件はよく確認する
契約をするタイミングは、人によって違います。早くマイホームを手に入れたい気持ちはあるでしょうが、契約は焦らずに計画に納得できてからするようにしましょう。不動産の契約は法律が難しく、専門的な用語も出てきます。よく分からないまま契約すると、問題が起きたときに不動産会社や建築会社とのトラブルになりかねません。とくに、工期が遅れたときや、家に不備があった場合の対応の決まりはしっかり確認しておきましょう。
近隣の方々に挨拶しておく
住宅の建設は、規模が大きく期間も長いです。事前に近隣の住民に説明と挨拶をしておくことで、近隣トラブルを予防できます。基本的には施工業者が挨拶回りをしますが、施主も一緒に行き、顔を見せておくことをおすすめします。
引き渡し前に家の状態をチェックする
家が完成したら引き渡しが行われ、いよいよ新生活がスタートします。嬉しさで見逃してしまいがちですが、引き渡しの際には内装や外装、設備に不備がないかを確認しましょう。住み始めてから不備を発見し報告しても、施工時のものか判別できずトラブルになる可能性があります。不備を見つけたときは写真を撮っておき、早めに報告してください。
万が一、トラブルが起こってしまった際の対処法
最後に、万が一、トラブルが起きてしまったときの対処法を紹介します。まずは、何が問題なのかを明確にして把握しましょう。その問題に対して、どう解決したいのかをハッキリさせ、相手と話し合ってください。
住宅瑕疵担保責任保険を確認する
新築住宅の引き渡しから10年以内に家の基本構造部分に瑕疵があった場合は、保険から修理費用が出ます。この保険は法律で義務付けられているので、家に気になることがあった場合はまず確認してみてください。基本構造部分とは、柱や壁、床などの家の基礎となる部分のことです。また、雨漏りも対象となります。
専門機関に相談する
トラブルにはさまざまな種類がありますが、自分ひとりで解決することは精神的にもきつく大変です。とくに法律が絡むといっそう難しくなります。一人で抱え込まず、専門家や第三者機関を頼りましょう。無料で相談できる窓口はたくさんあるので、状況にあった窓口をインターネットなどで調べて相談してください。
まとめ
この記事では、注文住宅を建てる際によくあるトラブルを紹介するとともに、その防止策と対応策を解説しました。家が完成するまでには、さまざまなことがあります。思うようにいかなかったり、考えが変わったりすることもあるかもしれません。しかし、自分の家を建てることは、人生で一度あるかないかの大きなイベントです。建設の過程も楽しみながら、家族全員が幸せに暮らせる家を建ててください。